ふるべ ゆらゆらと ふるべ

何もなくてもなんとなく毎日張り切ってるおひとりさまです

小さなハサミ

25歳くらいになるまでひいおばあちゃんが生きていてくれて、子供の頃はお家に遊びに行くとお土産でもらった物とかくれたりしていた。




何十年ぶりかに見つけたつげ櫛もひいおばあちゃんが誰かからお土産にもらった物だったのだ。
未使用品ばかりだから形見という感じではないのかもしれないけど、やっぱりもらった物を見ると形見な感じがして思い出すよね(じーん)




そんな中、確か小学生の時にひいおばあちゃんが孫にあげられる物ないかなーとタンスの中や棚を色々探してくれていて


「こんな小さいハサミあったよ」



ともらったハサミがちょうどその頃使っていた筆箱に入って感激。
こんな小さいハサミあるんだと喜んで学校に持って行ってたまに使ってたりしていた。
そうしたらある日同級生が




「これ鼻毛切りバサミじゃん」



って。
当時鼻毛切りバサミなんて知らなかったから何言ってるんだろ?と思ってそのまま使い続けてたの。
それからどのくらい時が経ったか分からないけど兄弟と近所の商店に買い物に行ったらハサミを売場で見つけた。






「私がひいおばあちゃんにもらった小さいハサミじゃん」



よく見ると


〝鼻毛バサミ〟

と書いてある!
えええー!
同級生が言ったことは本当だったんだ!
気にせずしばらく使ってたってば。
たぶんこの日以来筆箱から出して学校に持って行くのをやめたはず。
そのハサミがどこに行ったかは誰も知るよしもない。。。





こんなに鮮明に覚えているのは、この話をいとこにしたら大爆笑をして



「鼻毛バサミの話して!」



と何十回も話したから忘れられないのよ。
無知って怖いわねぇ。





先っぽが丸いのが特徴ね。