ふるべ ゆらゆらと ふるべ

何もなくてもなんとなく毎日張り切ってるおひとりさまです

気力で歩く

自転車用も兼ねた緩やかな坂の長い歩道橋をごくたまに通ることがある。
私の前に杖をついたおばあさんが歩いていてとても大変そう。
その後ろに娘さんらしき高齢の女性が歩いていて


「頑張れ!」



と励ましながら一緒に歩いてた。
私も頑張れと思ったらおばあさんが立ち止まって後ろを向いて娘さんらしき人に




「この間テレビで高尾山が放送されていたけどまだ登れるかもって思っちゃった。がはははは」


私は勝手におばあさんのことを歩くのが遅いから大変で辛いんだろうと決めつけていた。
なのに高尾山登れる?
私は登らないし登りたくもないから登れない。



この歩道橋を若い人は2分で上るとして、おばあさんは5分以上かかるだろう。
時間がかかると辛いと決めつけていたのかも。
娘さんらしき人が励ましていたのだから大変は大変だろうけどさ。




体を痛めたりするとうまく動けなくて情けなくて気持ちが落ち込んでってなりがちだけど、少しずつ慣れていったり諦めたりして考え方が変わっていくの?
元々気力のある方に出会えただけでみんなが同じではないのだろうけど、その違いはただの性格の違い?



そう思いながら家まで歩いて帰って来たのだけど、ごちゃごちゃ答えを見つけようとしても意味がなくて、ただ単に明るい人物なのかもなぁ。
私もおめでたい思考の持ち主と子供の頃から言われているからきっとできる!
杖なく自分の足でしっかり歩き続けられるように頑張ろうと思う。
同じことが起きた時に人によって全く違う反応なのは分かってる。
そうなった時に一番面白い反応ができる人間でいたいと思うから今回は学んだなぁ。