うちには7段飾りのお雛様がありました。
家が狭いから大きいものはいらないと両親が言ったのに、祖母が大きいのを買ってしまって大変だったと母談。
小さい頃は全部出してもらってたんだけど、置く場所がなくてだんだんお雛様とお内裏様だけ出すことになったけどいつから出さなくなってしまったのだろう。
たまにふと、ずっと閉じ込めてるのも可哀想だなぁって思い出すし、正直カビが生えてたらどうしよう見るのが怖い…とも思ってた。
15年くらい前に母から
「ずっとしまっておくだけじゃ持っている意味ないし可哀想」
確かに私も気になっていたよ。
その15年前の話だけど調べてみたら人形供養をしてくれるお寺があるそうで、思い切って供養してもらうことにしたの。
実家に帰って箱を全部出して写真いっぱい撮ってから宅配便でお寺に送った
の。
カビが生えていたらどうしようと思ったけど、みんな綺麗で良かった。
供養料は、振込みだし、人形は宅配便だし抵抗がある人もいるかもしれないけど、このまましまいっぱなしにするよりいいと思って、思い切ってお願いすることにした。
やっぱりしまいっぱなしだったから、寝ぐせがついてる五人ばやしもいたけど、最後にゆっくり触れ合えたのは良かった。
なんかふと思い出してもっと小さなお雛様だったらもっと長く顔を見ることができたのかななんて思ったので、大きいものを買ってあげるのが必ずしも愛情ではないと参考になれば。
久々に人形供養を調べてみたら、参列もできるとか。
最後の姿を見届けるのが良いのか分からないけど、自分に合ったお別れ方法を選びたい。
目の前で燃やされるのを見るのは辛い気もするけど、見届けていないから私のお雛様たちがどうなっているかも分からない。
人生って選択の連続で線になって道になって過去となるのね。