中学生の時、体育館が豪華で屋上にプールがあってとても立派だったの。
できたてホヤホヤだったみたい。
すごいねーなんて同級生や親と話していた記憶がある。
ある時学校が終わって帰宅したら家の前に工事のおじさんたちが数人座ってた。脇を通ろうと思ったら
「その制服は○○中学校だろ。体育館かっこいいだろう。俺たちが作ったんだぜ」
と声をかけられた。
建物を作った人と出会う日が来るなんてビックリして感激してしかもあの体育館すごいし興奮気味で
「ありがとうございます！本当にすごい建物ですよね！！」
みたいな返事をしたと思う。
おじさんたちは
「へっへー」
って笑って誇らしげだった。
だから建物を作る工事関係者の人たちは自分の作品だと思って誇りを持っているんだなとこの時以来思ってる。
通常は建物が出来上がったら人が入る前に立ち去るし、入居者は誰が作ってくれたかなんて知らないからちょっと嬉しい出来事だった。
あれ以来自分が使う建物を作った人に出会ったことがないもんな。
少し前にツイッターで「私は工事関係者を下に見たことはない」みたいなツイートを見たことがあったけど、経緯が分からないし下に見てるような発言をしたのかな？と思って今回の話を思い出した。
その後工事の仕事をしている人が「人から下に見られているつもりはない」と言ってバズっていたけど、結局なんの話だったのかは不明。
3Dプリンターで家が造れる時代がきたみたいだけど、人の手で作られた建物の方が長持ちしそうな気がする。
